
父が突然「ネットは全部解約しろ!」と叫び出した日。
きっかけは、テレビで流れたネットのニュース。
でも一番ネットに助けられているのは、実は父本人だったのです。
ネットのニュースに過剰反応する父
父がテレビを観ていたら、ネットで個人情報が流出したというニュースが流れました。
内容をよく確認すると、それはその人の不注意が原因で、ネットそのものに問題があったわけではありません。
それでも父はすぐに反応してこう言い放ちました。 「ほら、ネットは危ないんや!全部解約しろ!」
昔からネットに懐疑的だった父にとっては、「ほら見たことか」と言わんばかりのタイミングだったのでしょう。
ネットを切ったら困るのは父自身
けれども今の時代、ネットがなければ困るのは、他ならぬ父本人です。
検索ができないだけではありません。
病院の予約も取れなくなります。
どれだけネットの恩恵を受けているかを考えもせず、ただ「危ないから」と叫ぶ。
その怒りの先がズレていることに、本人はまったく気づいていません。
父と母が楽しみにしているのはYouTube
そんな父と母ですが、実はネットを通じて毎日楽しみにしているものがあります。
それが YouTube。思い切りネットの恩恵、受けてます。
私は使わなくなったiPadを父に渡して、YouTubeを楽しんでもらっていました。
ネットを解約すれば、当然このYouTubeも観られなくなります。
「解約するよ」と言ってみたら…
私はiPadを持ち、父の前に立ちました。そしてちょっと強めにこう言ったのです。
「分かった。これも全部解約するよ。ボタン一つで終わるから、すぐやるね?いい?」
その瞬間、父は言葉を失い、返答に困り果てていました。
やっと「自分の楽しみがなくなること」に気づいたようです。
トラブルを収めたのは母のひと言
その場の空気を変えたのは、母のひと言でした。
「お父さんはいつも大袈裟に言うんだから……」
と笑いながら言い、ネットの解約をやんわり止めてくれたのです。
(母は娘にはきついけれど、父の前では従順)
なんとか我が家のネット生活は守られました。
つまらないことでモメる我が家
たかがニュース。たかがネット。
けれども、我が家ではそれだけでちょっとした一騒動になります。