圧迫骨折で突然の入院生活
圧迫骨折で救急車に運ばれ、緊急入院。
骨折の処置として必要なのは手術ではなく、「日にち薬」でした。
本来なら1週間くらいで退院できるはずでしたが、1か月に及ぶ入院生活となりました。
入院中は24時間完全介護です。
夜中に何があっても、誰かが必ず対応してくれます。
わがまま放題の個室生活
入院中はわがまま放題。
さらに個室に入っていたため、家族への電話攻撃はものすごいものでした。
父からの電話は、父が起きている時間のほとんどです。
家族の誰かにかかってくるというものでした。
これでは家族も、息をつく暇もありません。
「帰ってきてほしくない」と思うほどの毎日でした。
“王様”になった父、ついに退院へ
ですが、そのわがままな“王様”になった父は、とうとう帰ってくることになります。
退院の日に向けて、家を可能な限りバリアフリーにし、ベッドを配置。
車椅子や風呂場で使う補助器具なども用意しました。
救世主は近所のケアマネージャー
幸運だったのは、優秀なケアマネージャーさんが近所にいたことです。
その方にお世話になることになりました。
「何とかやっていけるかもしれない」――そんな思いがよぎっていたのに、父の横暴でわがままな態度に家族全員が辟易することになります。
さらに父は、それを「当然のこと」と思っている節があり、口先だけの感謝で、あとは暴言を吐くばかり。
日常の中の果てしない格闘
それから毎日は、「ご飯を食べる・食べない」「お風呂に入る・入らない」での格闘になります。
何か一つ気に入らないことがあれば、その一つのことで30分から1時間の“わがまま放題タイム”が始まります。
私に押し寄せる二重のストレス
介助する家族は疲弊していきますが、最終的に一番迷惑をこうむるのは、私自身でした。
父ばかりでなく、母の嫌がらせや嫌味も、私が受けることになっていったのです。