
ちひろ
介護が突然必要になる——それは誰の身にも起こりうることです。
けれど、「要介護」の認定を受けるまでには、思った以上に時間と手続きがかかるもの。
驚異の介護認定
要介護になるにあたって、「認定調査」というものがあります。
これは、行政が介護の度合いを決めるための重要な調査です。
この結果をもとに、「要介護1」とか「要介護2」といった区分が決まるわけです。
介護度はこうして決まる(ざっくり一覧)
ざっくりとした介護度の目安は、以下のとおりです。
- 自立:元気!
- 要支援1:ちょっとお手伝いが必要
- 要支援2:介助が少し増加
- 要介護1:一部に介助が必要
- 要介護2:介助が広がる段階
- 要介護3:ほぼ全面介助
- 要介護4:全介助+意思疎通困難
- 要介護5:寝たきり+完全介助
実際の調査はすぐに来ない…!
この介護度を決めるのは、各自治体の担当者です。
一人ひとりの状態を把握するために、調査員が自宅に訪問します。
我が家の場合、父が倒れてすぐに申請したのですが、
なんと調査に来たのは2か月後でした。
多くの人が順番待ちだということだったのですが、
正直なところ、この長い時間がかかる間に
お亡くなりになる方もいるのでは……と思うくらいです。
しかも、驚いたのはこの「2か月後」というのが早い方だったということ。
中には「3か月待ち」という方もいらっしゃったそうです。
認定が出て、ようやくスタートライン
これ、もし完全にお一人様だったりしたらどうなっていたんだろう…と、思わずにはいられません。
我が家は、やっとのことで「要介護3」からのスタートとなりました。
父の退院の段階で、
介護ベッド・車椅子・お風呂の補助器具などはすでに準備していましたが、
認定を受けることでようやく介護保険の対象となったのです。
実は、認定前でも使えるサービスがあった!?
困ったのは、介護認定が出るまでの間、
訪問リハビリを受けられなかったことです。
ですが、後から聞いたところによると、
認定調査の前でも訪問リハビリは可能だったそうです。
こういった情報も、知らなければ動けない。
知識があるかどうかで、介護生活のスタートが大きく変わるのだと痛感しました。