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「お湯が出ないのはお前のせいだ!」と言われてびしょ濡れになった日

ぶろぐ
ちひろ
ちひろ

引っ越し初日、父の怒鳴り声が新居に響いた。
バリアフリー住宅への転居と、父の退院が重なったその日から、私の日常は一変した。
慣れない家、癇癪を起こす父、理不尽に怒りをぶつけてくる母。



お湯が出ないのはお前のせいだ!――バリアフリー住宅で始まった家族の混乱

「お湯が出ないのはお前のせいだ!」――バリアフリー住宅で始まった家族の混乱

「お湯が出ないのはお前のせいだ!」
引っ越し初日、父の怒鳴り声が新居に響いた。
バリアフリー住宅への転居と、父の退院が重なったその日から、私の日常は一変した。
慣れない家、癇癪を起こす父、理不尽に怒りをぶつけてくる母。
新しい生活が始まるはずだった家で、私を待っていたのは“介護”と“支配”が交錯する、息の詰まるような日々だった――。

父の退院と引っ越しが同じ日

父が退院したその日から、バリアフリーの家に引っ越しました。
引っ越し初日が父の退院日ですから、新しい家の勝手は分かりません。

母にも、前もって数日でも良いから引っ越して様子を見たいと懇願しましたが、私を否定することが大好きな母に、その望みが受け入れられるわけがありませんでした。

私:「バリアフリーの家がどういう感覚か分からないから、前日でも良いから早めに引っ越したいんだけれど」
母:「何でそんなことせなあかんのや!せんでええんや!」
私:「生活してみないと分からないこともあるから…」
母:「せんでええんやって言うてるやろ!」

母は私を罵倒するスイッチが入ったら止まりません。
もう仕方なく、私は父が退院した当日に一緒に引っ越すことになりました。

王様のような父との新生活

家に帰ってきた父はすっかり“王様”になっていましたから、私はゾッとするばかりでした。
案の定、父の“王様っぷり”は私を毎日疲弊させるものでした。

まず、わがまま放題。
風呂に入る・入らないで大騒ぎ ⇒ これが数時間。
今度は風呂に入った時にお湯が出ない ⇒ 私への罵倒に繋がる。

シャワーのお湯が出ないことへの怒り

この「お湯が出ない」ことへの罵倒はすさまじく、父にしてみれば腰椎圧迫骨折で車椅子の生活なのに、風呂に入った瞬間にお湯が出ないのは大問題。
怒鳴りつけられ、罵倒され、私はただ謝るばかりです。

ですが、この件にしても、シャワーをひねってすぐにお湯が出ないなんて、どこでも同じことです。
数秒間、水が出て、だんだん温かいお湯が出てくるという仕組みではないでしょうか?

人を怒鳴りつければ自分のわがままが通ると学習している父は、まるで狂気の沙汰です。

父:「俺はいつまでも座ってられへんのじゃ!何でお湯が出えへんのや!」
私:「ごめんなさい」
母:「お前のせいだろ!どうにかせんか!」
私:「ごめんなさい。許してください」

びしょ濡れになりながら

私は風呂場でびしょ濡れになりながら、お湯が出るまでシャワーを出し続けました。
やっとお湯が出て、母に渡しました。(母が父の風呂介護をしているためです)
母は無造作にシャワーヘッドを取り上げ、私を罵倒しながら父にシャワーを向けました。

母の怒りも収まらなかったので、私は必死に謝り続けました。

私:「申し訳ありません。許してください」

ケアマネージャーさんへの相談

この新しいバリアフリーの家に慣れるまで、1か月近くかかりました。

たまりかねた私は、あまりに毎日続いたことと、定期的に私の話を聞いてくださる近所のケアマネージャーさんに話してみました。
「お風呂のシャワーのお湯が出ないことまで私のせいにされます」と言いました。

両親の前で言ったので、これが逆鱗に触れることになるのですが、ケアマネージャーさんは真摯に私のことを気遣ってくださり、上手に私のこともケアしてくださるようになりました。

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