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バリアフリーの家はプライバシーゼロ~父と母のために働く私。クローゼットの中からの発信。

ぶろぐ



ちひろ
ちひろ

バリアフリーの家は、想像もしなかった「生活のしづらさ」がありました。
ドアも仕切りもない家はプライバシーも、静けさも、眠る時間さえも、なくなっていきます。

バリアフリーの家はプライバシーのない家

バリアフリーの家に引っ越してからというもの、プライバシーのない生活が続いています。

私の動向をすべて管理して恫喝したい父。私の一挙手一投足に文句を言いたい母。この二人にとっては、これ以上ない素晴らしい環境なのだと思います。でも、こちらはたまったものではありません。

仕切りのない空間がもたらす苦痛

バリアフリーの家は、敷居や部屋の仕切りがほとんどありません。各部屋も、パーテーション程度です。

何かあった時のために、こうした構造になっていることは理解していますが、とにかく、ちょっとした物音もすべて筒抜けです。

すべてが文句の対象に

動けない父、文句を言いたい母にとっては、私が少しでも動けば、それがすぐに文句の対象になります。

これは洗濯をしていても、掃除をしていても、台所仕事をしていても同じです。しかも、私は24時間、両親のために働いています。これらの仕事はすべて、両親のためのものです。

静かに働く難しさと終わらない日常

それなのに、私がうっかり何かを落としただけで、そのわずかな音に対して、両親二人は大騒ぎします。二人は、ほとんどすべてを私に押し付けているため、暇を持て余しています。

私は座ることもできず、常に働いています。でも、猫のようにひっそりと、物音を立てずに仕事をこなすのは至難の業です。

どうしても動作が鈍くなったり、怒鳴られるのが嫌で、こっそりと仕事をするようになってしまい、その分、手間も時間もかかります。そうすると、ようやくすべての仕事が終わるのは夜中になることも珍しくありません。

睡眠時間を奪う、自由すぎる朝

一日中、好きな時に起きて、好きな時に寝ている両親は、そんな私に構うことなく、朝の5時になると起き出します。

大きな声で話をし、ラジオ体操が始まります。私が寝ている場所も、間仕切りがあるだけの空間なので、こういった音はすべて聞こえます。つまり、ようやく寝たところで、両親の自由な朝が始まるのです。睡眠時間も激減しました。

響き渡る音とプライバシーの欠如

私が寝ている場所には、どんな小さな音でも響いてきます。バリアフリーの家は、高齢者や病床者にとっては良いかもしれませんが、生活全体にとって適しているわけではないと実感しています。

各部屋にはドアも鍵もなく、プライバシーのない生活がこんなにも辛いとは思いませんでした。

唯一の逃げ場はクローゼットの中

そんな家の中で、どこからこの文章を発信しているかというと――クローゼットの中です。驚きの状態です。

夜中のトラブルと、限界に近づく介護者

夜中に父がうなされることもあれば、トイレに呼ばれて起こされることもあります。尿瓶をひっくり返す、なんてことも何度もありました。

そのたびに私は飛び起きて駆けつけなければならず、そうしなければ、両親二人で夜中でも喚き散らします。

一番の疲労は、やはり介護する側にあるのだと、つくづく感じています。

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