
箸の上下が違っただけで、母の怒りは爆発しました。
それは母にとって私を否定する絶好のチャンスでもあるからです。
ケチな両親と割りばし
私の両親はものすごいケチです。
使い捨ての割りばしも、もらえるものはキッチリもらいます。
割りばしのストックだけでも段ボールに何箱もあります。
さらに、使った割りばしは捨てずに何度も洗って使います。
おかげで箸置き場には普段使う箸のほかに、洗った箸が山のようにあります。
箸の上下が逆だっただけで
箸の上下をそろえて立てかけておくのは当然のことだとは思いますが、私がたまたま1本だけ上下を逆さまにしていたことで母の逆鱗に触れました。
母「箸くらい、そろえられへんのか!ケガするやろ!」
私のほんの少しのミスを母が見逃すはずがありません。
母は私に対してはとにかく否定的な言葉を浴びせて、留飲を下げます。
私に難癖をつけることで、自分をよく高く見せたいという承認欲求の塊のような人間です。
止まらない罵倒と謝罪
今回は私のミスです。
私「申し訳ありませんでした。今後気をつけます。どうか許してください」
もう、母からの私への罵倒スイッチは完全にオンになってしまったので、もう止まりません。
箸の上下が違うくらいでここまで罵倒できるものだと半ば感心してしまいますが、これを逃れるにはこちらが一方的に頭を下げる以外にありません。
母「ほら、このクズが!こんなことも出来へんのか!」
こうなってしまうと、どうにもこうにも罵倒が止まりません。
仕方ないので私は土下座をして謝罪します。
私「本当に申し訳ありませんでした」
母「そら、みてみい!お前が悪いんやろ。まあ、気にせんでもええわ。分かったらええ」
母は溜飲が下がったようで、意地の悪い顔を私に向けて諭すように言いました。
「昨日の今日」で、さすがにおかしいと感じる
次の日、また母が同じことで私に怒号をぶつけます。
母「ほら、また箸の向きが違うやろ!」
さすがに「昨日の今日」の話です。
私も気をつけていたのですが、母のことですから、私に難癖をつけるためにワザとやったのだなと、このときに思いました。
私「いくらなんでも、昨日言われて気をつけていましたし……」
母「なんやて!私が嘘を言うてるって言うんか!」
こうなったら、また何が何でも自分は悪くないという主張が延々と続くことは分かります。
頭を下げるのは私
私は手を合わせて謝罪します。
私「私は余程のバカでクズなんです。ですから、許してください」
母「そりゃ、そうやな!分かってたらええわ。許したる!」
こういうことは毎日のようにあります。