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奥から取れ! ~母と買い物に行くだけで疲れる理由

ぶろぐ
ちひろ
ちひろ

「奥から取れ!」スーパーでのひと悶着。
今日もまた、私は店内で静かにうつむくのでした。

母との買い物は試練

母との買い物は、私にとって苦難のひとつです。
とにかくケチな母は、倹約のためなら人目もはばかりません。
一番困るのは、スーパーで陳列されている商品を「奥から取れ!」と言い出すことです。

手前から取る?奥から取る?

スーパーなどでは、食品の消費期限が早いものを手前に、遅いものを奥に並べるのが通例です。

最近では「すぐに使うなら手前から取ってください」という呼びかけも一般的になり、SDGsやエコの観点からも推奨されています。

ですが、母はそういった事情をまるで気にせず、消費期限の長いものを求めて奥から取ろうとします。
私が「今日使うものだから、手前から取ろう」とすると、母は即座に怒り出します。

母:「何してるんや!奥から取らんか!」
私:「今日使うものだから、手前から取ろうよ」
母:「手前のはすぐに消費期限が来るんや、奥から取れ!」

こうして、母はブチギレてしまいます。

周囲の目も気にならない母

少しでも損をしたくないという母の思いは、正直、勝手にすればいいとも思います。
けれど、そのやり取りはお店の人や周囲のお客さん、時にはご近所の方の目にも留まっています。

母が声を荒げるので、私はもう何も言わないことにしました。
すると母は、自ら商品の前に身を乗り出し、前かがみになって奥のほうから商品を取り出します。

母:「よう見とけ。こうやるんや!」

まるで「バカな娘に見せてやる」という勢いです。

触れても気にしない大胆さ

母が商品棚に前のめりになると、今度は手前の商品が体に当たることになります。
ですが、母はそんなことまるでお構いなしです。不意に商品に触れたり、当たったりすることも、まったく気に留めません。

黙るしかない私

これ以上何かを言えば、母の怒号が店内に響くことになるため、私は黙るしかありません。
周囲から注がれる冷たい視線も、母には一切刺さらないようです。

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