介護で困っているすべての方へ
PR

運転をさせろ!~家族の心配と、父のプライドと

ぶろぐ





ちひろ
ちひろ

高齢者あるあるの「運転免許問題」
我が家にもやってきました。

今日は、車の運転です

高齢者の運転はNG事項とされがちですが、そう簡単な問題ではないのも、「高齢者あるある」な話です。

驚くほどの回復、そして運転許可

要介護になっていた父ですが、回復の状況がものすごく良いのです。
なんと車の運転まで、担当医の判断でOKが出るほどになりました。
それは喜ばしいことですが、車の運転といっても、近所への買い物や慣れた道なら良いと思うのです。
しかし今回は「遠方の病院に行く」という話で、大揉めになりました。

30分の距離、高速道路という壁

父がお世話になっている病院は、車で行けば30分ほどの距離です。
健康なときの30分なら問題ないでしょうが、高速道路に乗っての30分の運転は、家族として到底認められるものではありません。

以前はどうしていたのか?

これまでは、知り合いに頼んで付き添ってもらうという形を取っていました。
(※知り合いは諸事情により、今後二度とお願いすることはできません)

そういうわけで、父は「自分が運転するしかない」という選択に行きついたのです。

タクシーは断固拒否の父

別にタクシーで良いのではないかと思うのですが、父は断固としてタクシーを使いたがりません。
自分で車を運転するということに、異常なほどのステータスを感じている父にとっては「自分で運転する」ことが唯一の選択肢なのです。

母への説得

さすがに、行って帰ってくるまで心配でなりません。私はまず母に懇願しました。

私:「まだ、要介護の段階でそんな高速道路に乗って自分で運転するなんてありえないから、心配だから、今回はタクシーで行ってください」

母:「大丈夫よ」

私:「大丈夫な訳ないでしょう!近所を歩くのだって『いたい、しんどい』って言ってすぐ座るくらいなのに!」


この押し問答が何度も続いた末に、母はタクシーで行くことを承知してくれました。

父への説得

ここからが本番です。
父の説得です。

車の運転が好きな父にとって、運転は「自分の領域」。
他人に任せるという選択肢はありません。

怒鳴られ続けるのを承知で、私は説得を続けます。

私:「心配だから言ってるのよ!絶対にダメです。何かあってからじゃ遅いから!」

父:「大丈夫や!俺はずっと運転をしてきたんや!医者かて良いって言っているのになんでお前は反対するんや!」

私:「先生も、近所の運転はリハビリになるって事で良いって言ってくれただけで、そんな長距離を走るなんて思ってないよ!」

父:「病院に行くなっていう事か!」

私:「違います。タクシーで行ってくださいって言っています」

父:「それやったら、誰か人に頼むわ!」

私:「だから、タクシーで行ってください」

父:「タクシーなんか頼まへんわ!誰かに頼むわい!」

「タクシーはNG、でも他人はOK」という矛盾

おかしな話ですが、父はタクシーで行くことはかたくなに拒否しますが、「誰かに頼む」ことは良いようです。

その「誰か」というのは、以前頼んでいた知り合いなのですが、トラブルがあってそれ以降は頼めなくなっています。

しかし父にとっては、「自分を病院に連れて行ってくれる知り合いがいる」ということが、他人へのマウント材料のひとつだったことは否めません。

父や母のことですから、その知り合いに対しても、過分なお礼を渡していたのだと思います。普段はケチだけれど、こういう時には「気前の良いふり」をしたがる「ええ格好しい」な部分があるので……。

数時間にわたる押し問答

この押し問答を数時間にわたって繰り返しました。

いつもは私の意見を否定しがちな母も、今回ばかりは難儀していたらしく、ついにタクシー会社に配車の連絡をして、タクシーに来てもらうことになりました。

その電話をする横で、父の怒鳴り声は止まりません。

今もなお、怒声の中で

今も叫び続けています。さて、どうなることやら……。

嫌がらせの皿洗い

私に対する嫌がらせのように、父はこれ見よがしに、できもしない皿洗いを始めます。
それでまたやり直さないといけなくなるので、余計な仕事が増えます。

本当に困ります。

ちひろ
ちひろ

父は認知を疑われたと曲解しているようです。
さて、これからどうなることやら…。
(運転自体には問題ないと担当医からもお墨付きはあるのですが…)

続きの当日のお話はこちら

タイトルとURLをコピーしました